最近、SNSで「日本のアニメや漫画はやっと女性主人公を増やし始めた。これは素晴らしい進歩だ」という投稿が話題になりました。
一見ポジティブな意見に見えますが、この投稿がきっかけで日本のファンたち、さらには世界中のアニメファンが大激怒。
「日本は昔から女性主人公が活躍してきた」と反論の嵐が巻き起こり、たった1日で1,500万回以上も閲覧される大炎上となりました。
■「日本は遅れている」と思い込む欧米リベラルの勘違い
欧米では「日本の作品は男性中心で、女性が活躍できない社会構造を反映している」といった批判記事が以前から出ています。
例えば、ある欧米メディアの記事ではこう書かれています。
「日本の漫画は芸術的には成熟しているが、社会的には時代遅れの価値観を引きずっている」
また、別の記事では「女性キャラが感情的で従属的に描かれすぎている」「男性キャラは暴力的で浅い」など、男女両方に対する批判も展開。
つまり彼らは“自分たちの価値観”で日本文化を評価しようとしているのです。
■日本人&海外アニメファンの反論「お前ら何を見てきた?」
SNSでは、この偏った見方に対して世界中から反論の声が殺到しました。
「少女漫画の存在を知らないのか?」
「日本は半世紀以上前から女性主人公が普通にいた」
「自分たちの“ジェンダー論”の成果物にするな。それは文化の盗用だ」
この投稿には、「リボンの騎士(1953年)」「ベルサイユのばら(1972年)」「セーラームーン(1992年)」「カードキャプターさくら(1996年)」など、
日本発の女性主人公アニメの名作が次々と並べられ、欧米側の誤解を完全論破。
海外ファンからも「日本を自分たちの物差しで測るな」との声が多く上がりました。
■なぜ「男性主人公」の方が多いように感じるのか?科学的な理由も
一方で、ある研究者は「男性主人公が多いのは“文化的偏見”ではなく統計的な結果だ」とも指摘。
2010年の研究では、男性主人公・女性主人公それぞれの小説を入れ替えて読者に読ませたところ、男女問わず男性主人公の方を好む傾向が見られたそうです。
理由は「行動者と観察者バイアス(Actor-Observer Bias)」と呼ばれる心理学的要因で、西洋では男性が“行動する側”、女性が“性格や感情で語られる側”として描かれることが多く、読者が行動者である男性キャラに感情移入しやすい傾向があるというもの。
つまり「男性主人公の方が人気」というよりも、そもそも男性主人公の数が多いから自然とそう見えるだけというのが実際のところのようです。
■欧米の“Woke”批評は文化理解の欠如
動画では、ポーランド在住の日本人YouTuberエリタさんが「欧米は日本を変に持ち上げて、勝手に自分たちのストーリーに組み込む」と批判。
「日本は欧米より何十年も前から多様性を描いてきた。それを“ようやく追いついた”と評価するのは失礼だ」と語っています。
この発言は多くの日本人の共感を呼び、
「日本の創作文化はジェンダー論ではなく“人間ドラマ”を描いてきた」
という意見が世界中で共有されました。
■まとめ:「欧米の基準で日本を語るな」
日本の漫画やアニメは、社会問題のためにキャラを作るのではなく、物語として自然に多様性を描くという文化です。
それを“欧米の価値観”で批判するのは、本来の芸術性を損なう行為だと多くのファンが主張しています。
今後も日本のクリエイターたちは、外部の声に惑わされず、自分たちの感性を信じて作品を作り続けてほしい――
そんな声でこの議論は締めくくられていました。
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