高市早苗氏が逆転勝利 メディア報道は大外れ
自民党総裁選で、高市早苗氏が小泉進次郎氏を破り、初の女性総裁となりました。
この結果について弁護士の北村晴男氏は、「メディアの情勢分析は完全に外れた」と強い口調で指摘しました。
新聞やテレビは「小泉氏で決まり」と一方的に報じていましたが、実際には高市氏が優勢であり、北村氏は「取材能力が低いのか、意図的に誘導していたのか」と疑問を呈しています。
北村氏は「小泉氏を持ち上げる報道が続いたのは、彼ならメディアがコントロールしやすいと考えた勢力がいたからではないか」とも述べ、報道の公平性に疑問を投げかけました。
「政策理解力に弱点」小泉氏では日本の議論が成り立たない
北村氏は、小泉進次郎氏の政治的資質についても厳しく評価しています。
「小泉氏は思いつきで発言することが多く、政策の理解力に弱点がある。高度な議論ができない」とし、「同じく石破氏も政策レベルが低く、この2人の政権では日本が危うくなる」と語りました。
高市氏の勝利によって、「日本はようやく政策論争ができるレベルに戻った」とし、「これからは国益を中心にした健全な政治議論が期待できる」と評価しました。
勝敗を分けたのは“麻生太郎の筋論”
今回の総裁選で最大の鍵を握ったのが、麻生太郎副総裁の「筋論」だったと北村氏は指摘します。
麻生氏は投票当日の朝、「今回はフルスペック(党員投票付き)の総裁選。党員投票でトップになった候補に投票するのが筋だ」と語ったとされます。
この発言が党内に広まり、「国民の声を無視してはならない」という意識が麻生派を中心に広がった結果、多くの議員票が高市氏に流れたというのです。
北村氏は「麻生氏が“高市に入れろ”と明言した事実はない」としながらも、この“筋論”が流れを変えたと分析しました。
「デマだらけの総裁選」 麻生氏への虚偽情報を否定
ネット上では「麻生氏が1回目は別候補、2回目で高市に入れろと指示した」という噂が流れましたが、北村氏はこれを「100%誤報」と断言しました。
また、茂木氏や小林氏との取引説も否定し、「そんな危険な戦略を麻生氏が取るわけがない」と述べました。
北村氏は、「麻生氏は最後まで筋を通しただけ。政治家としての信念を示した」と強調し、「85歳の麻生氏はまさに侍のような政治家だ」と称賛しました。
党員票で高市氏が圧勝 「数字がすべてを語っている」
北村氏によると、第1回投票での結果は以下の通りでした。
- 高市氏:議員票64票、党員票40%
- 小泉氏:議員票80票、党員票28%
- 林氏:議員票72票、党員票20%
決選投票では、高市氏が149票、小泉氏が145票。
つまり、高市氏は一次から85票上積みし、小泉氏を逆転したことになります。
北村氏は「党員の意思を尊重するという“筋”に多くの議員が賛同した結果だ」と分析しています。
小泉陣営の「3つの大失策」
北村氏は、小泉陣営が犯した“3つの致命的なミス”を次のように挙げています。
- ステマ指示メール問題
牧島かれん元デジタル相が「小泉を褒めるコメントを書いてほしい」とメールで指示した件が炎上。
「事務局が勝手にやった」と弁明しても通用しなかったと指摘します。 - 神奈川県連の党員抹消問題
826人の党員が「高市支持」という理由で名簿から削除されたと報じられた件。
「都合の悪い党員を排除する行為」として国民の不信を招いたと述べます。 - 党員資格の改定
昨年まで「18歳以上・1年分の党費」で投票できたのに、今年は「20歳以上・2年分」に戻されたこと。
北村氏は「若い世代や高市支持者を排除する意図があったのでは」と疑問を呈しました。
これら3つの問題が「小泉陣営への信頼を一気に失わせた」としています。
「石破路線の継承」は大きな誤算
北村氏は、小泉氏と林氏がともに「石破路線の継承」を掲げたことを“致命的なミス”と断じました。
過去3回の選挙敗北の原因は石破政権時代にあるとし、「そんな路線を引き継ぐと言って党員票が取れるわけがない」と批判。
メディアは「石破氏は悪くない」と擁護したが、「国民の多くは違うと感じている」と語りました。
麻生氏の“筋を通す政治”が日本を救った
北村氏は「高市総裁誕生の最大の功労者は麻生太郎氏」だと強調しました。
麻生氏が「国民の声を大切にせよ」という姿勢を崩さなかったことが、結果的に自民党の信頼を取り戻す流れを作ったと語ります。
さらに、「石破氏が辞任を決意した時も、背中を押したのは麻生氏だった」と振り返り、ベテラン政治家の重みを称えました。
スパイ防止法が現実に? 「成立可能性は80%に上昇」
北村氏は最後に、政策面で最も注目すべき点として「スパイ防止法」の実現を挙げます。
高市氏が総裁選の公約に「スパイ防止法を作る」という文言を入れたことを評価し、「今後は国民民主党や維新、賛成党などとも連携して法案成立を目指せる」と語りました。
これまで実現可能性は「ほぼ0%」だったが、「今国会で成立する確率は80%に上がった」と強調しています。
北村氏の結論:「高市政権は日本を立て直すチャンス」
動画の最後で北村氏は、「高市新総裁の誕生は日本にとって大きな転換点だ」と語ります。
「これからは、国民のための政策を真正面から議論できる時代になる」とし、「日本が再び“当たり前の国”へ戻ることを期待している」と述べて締めくくりました。
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